「本と鍵の季節」米澤穂信

高校2年生の堀川次郎が同じ図書委員の松倉と日常の謎に挑む。米澤穂信の最新刊。以下ネタばれあるやも。

1章 913
先輩から開かずの金庫を開けてと言われる話。
女のあこがれの?先輩から「金庫開けて♪」と言われたら、「よし、開けたるで~」となるよなぁ。いいとこ見せたいってなるよなぁ。男のサガを感じました。
ま、私は男子校だったから分からんけど(笑)
でもでも、女は怖いよ~怖いよ~!!
そこで松倉の冷静な判断が光る‼‼‼

読んだあと、中学校、高校のロッカーに3桁のダイヤル式の鍵をつけていたことを思い出した。
そして、そのダイヤル式の仕組みを解読して、鍵を開けられる奴がいたんですよ。
そいつはいい奴で、鍵の番号を忘れた人の鍵を開けてやっていた現場を見たんですよ。
それで考えさせられたね。この鍵ってなんだろうね、と。
素人が開けられるのは鍵なんだろうか。財布とか貴重品を入れていたけど、盗られなかったのは、もし盗られたらそ奴みたいな「鍵士」しか開けられないと疑われただろうなぁ、とうだったって考えてしまうな。幸い盗難事件はなかったので問題は顕在化せずでしたが。
そうそう、誰も使っていないロッカーにも鍵がかかっていたなぁ。
その中には…
マンガの単行本がたくさん隠されていたのであった。そして、教卓の下には…ジャンプ、マガジン、サンデーのバックナンバーがそろっていたのであった。
おおらかないい時代だったなー( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

4章 ない本
我が家の書庫にも“買ってた”と思っていたけどなかった本もあるので、書架を眺めておきたいな。
『銀河英雄伝説辞典』とか無いし。銀英伝読み直してから買おうかな?
この本の内容は、いうなれば誘導尋問の危うさかな?
アンケートでーす、とかいいながら、じゃあこの商品を買ったらいいですよー、という結論を導いてくる広告などがあることを知っているので、よくよく注意したいね、と思いました。

5章 昔話~
昔語りはおっさんの特徴と思っている。
でも、この本は高校の頃を良く思い出せる本なんだよね。
実際、私も図書委員をしたし、そので同じ委員の人とも仲良くなった。
あと、仲良くなった同級生と良く遊んだわ。カラオケとかボーリングとかゲームとか。おかげで大学受験に間に合わなかったけど。
話戻して、高校のころ、友達との会話で、こんなミステリ的な謎掛けをされていたことがあったんだろうか?
完全スルーしてしまって、「あ、こいつ使えない」と思われていたのではないか、とガクガクブルブルしてしまうなぁ。

6章友よ~
あのころ付き合っていたというか出会っていた同級生たちとは、何年たっても、変わらぬ同級生として会うことが出来る。
でも、卒業して社会人になって、いろいろな経験をすることで、みんな何か変わったのだろうか?
引っ込み思案だった人が弁護士としてバリバリやっていたり、数学できなかった人が金融機関にいたり、
まだフリーターやっている人がいたり、事故で死んだ人がいたり。
20年以上たって、すべて真実を語ることができるのか。
友達なら何でも話せるというのは、年齢を重ねたらもう出来ないのか、まだできるのか。
自分はどうなのか考えさせられる最後でした。

解説
本書の続刊が予定されていると書いてあった。期待大だな。
いやいや、古典部頑張ってよ!米澤先生!!

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